私たちがもらう国民年金が増えるかもしれません。厚生労働省は給付水準を今よりも3割増やす案を示しました。ただ、その財源は会社員などが加入する厚生年金から合わすというものです。

■国民年金3割 もらえる金額どうなる

国民年金+厚生年金をもらっている人(80歳)
「少ない少ないよ!かつかつだよ!年金だけで昔は生活できるって言ってたけどできないよ!(国民年金は)今、6万7000円くらい。6万円から7万円じゃ家賃なんか難しいんじゃない」

 男性が少ないと嘆く国民年金。将来貰える金額が3割増えるかもしれません。

国民年金+厚生年金を23万もらっている人(夫85歳、妻83歳)
「(Q.3割増えたら生活は?)変わらない」
「変わらなくはない」
「もらえるものならなんでも」

 25日、厚労省が示したのが国民年金の給付水準を3割底上げする案です。その財源は会社員などが加入する厚生年金の積立金を回します。

国民年金+厚生年金を積み立てている人(23歳商社)
「嫌です!(笑)。それ(厚生年金の積立金)が(国民年金に)振り分けられるのは、また別なんじゃないというのが本音」

国民年金+厚生年金を積み立てている人(50代薬剤師)
「きついです。なんのために働いているのか。でも助け合いも大事、難しい」

 この目的は国民年金しか受け取れない自営業や主婦らの年金が将来、減ることを防ぐためです。

 国民年金が底上げされた場合、私たちの年金はいくらもらえるのでしょうか。

 厚労省のモデルケースでは、夫婦が受け取る国民年金の額は今より3万円以上、増えることになります。一方で、厚生年金の支給額は減るもののの、トータルでは2万4000円増えています。

国民年金+厚生年金をもらっている人(72歳)
「うれしいです」
「(Q.もし3割増えたら?)そのまま持っていて、子どもたちに何か買ってあげる時の足しにする。孫にいくように」

国民年金+厚生年金をもらっている人(77歳)
「(Q.今の年金額で生活は?)無理ですね。サプリとか色んなところに年を取るとお金が掛かると聞いていたが、余分なものがいっぱい出ていく」

 現役世代が財源を負担することに戸惑いの声も…。

母(主婦50代)
「少子化で財源自体がそんなに入ってこないと思う。将来的に考えたら子どもが可哀想」

息子(会社員23歳)
「(Q.働いている人が払った厚生年金は還元してほしい?)自分が働いて得たお金なので、自分に返ってくるのはすごく良いことだと思う」

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