今、紅葉の見頃を迎えている箱根。大変多くの観光客が訪れ、400メートルを超える列ができている所もありました。
■空いていれば3分が…渋滞で1時間
赤や黄色に染まった紅葉の美しいコントラスト。晩秋の日の光に照らされたモミジはまさに息をのむ美しさ。
箱根の紅葉 この記事の写真例年より10日ほど遅れて見頃を迎えた箱根の紅葉。観光客の数はピークを迎えました。
箱根海賊船天気がいい日には、芦ノ湖の紅葉と富士山が同時に楽しめる「箱根海賊船」。船内は外国人観光客ですでに満員状態です。
列は400m以上乗り場がある「桃源台駅」はというと、まさに大混雑。長蛇の列は室内いっぱいに広がり、その最後尾は階段を上ってもまだまだ見えません。列は屋外にまで及び、なんと400メートル以上に達していました。
大混雑はここだけではありません。箱根の観光名所・大涌谷や紅葉スポットが多い強羅方面に向かうロープウェイ乗り場の行列の長さは伸びに伸び、およそ300メートル。近くの駐車場にまで及んでいました。
観光客「(待ち時間が)40、50分と言われてちょっとビックリしています
「初めてだね」 観光客
「こんな混んでいるとは思わなかったです。めちゃくちゃアトラクション乗る気分ですね」 渋滞
大涌谷へ向う大混雑は道路でも。看板で1時間以上かかると案内された場所は、大涌谷の駐車場までおよそ1キロ。すいていれば3分ほどで着くはずの場所ですが、およそ20分後…。
番組ディレクター「20分以上経ったんですけれども、400メートル進んでいないぐらいです。なかなか前に進めません」 3分のはずが60分かけて到着
大涌谷の駐車場まで残り200メートルほどに差し掛かったところで白い煙が見えてきたものの、まだまだ渋滞は続き、止まったりゆっくり進んだりを繰り返しながら走り続けること1時間。空いていれば3分のはずが、看板通り60分かけてたどり着きました。
埼玉からの観光客「(午前)10時に車を借りて来たんですけど 6時間ここまで。渋滞とかで」
「(Q.どこが一番混んでいた?) 駐車場までの道なり1キロくらい。1時間以上で…大変でした」
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■紅葉がテーブルに…至福のひと時を過ごせる茶室■紅葉がテーブルに…至福のひと時を過ごせる茶室
バス停も行列箱根の玄関口「箱根湯本駅」でも、商店街には道幅いっぱいになるほど観光客でにぎわい、バス停にはずらっと観光客が列をなしています。
係員「どれぐらい乗せます?」
「いっぱいまで乗せていいよ」
箱根湯本駅から強羅駅まで山あいを走り、紅葉も楽しむことができる登山電車。ホームには電車を待つ観光客が列を作り、次の電車を待つ列がすぐにできる状況です。
ケーブルカーは通勤ラッシュ状態登山電車が強羅駅に到着するとホームに乗客が流れ込み大混雑。さらに、人気観光地・芦ノ湖や大涌谷に続くケーブルカー乗り場にもどんどん人が流れていき、ホームにはケーブルカーが来ても見えないほど。車内は通勤ラッシュ状態に。
200本以上のモミジ窓の奥に広がる紅葉を眺めること2駅。観光客がオープン前から長い列を作りながら待ちわびる風景。館内に植えられた200本以上のモミジが真っ赤に色づく日本庭園。空から見下ろすと紅葉の木々がまるで深紅の絨毯(じゅうたん)のように一面に広がります。
箱根の中でも屈指の人気紅葉スポット“箱根美術館”には、開館と同時に大勢の観光客で大にぎわい。
都内からの観光客「こんなにモミジが紅葉していてすごいキレイでびっくりしました。来て良かったです」 紅葉がテーブルに映し出される
中でも一番、人が集まっていたのが庭園内にある茶室です。この茶室では、赤く色づいた紅葉が黒いテーブルに鏡のように映し出される中で抹茶と生菓子を味わう、至福のひと時を過ごすことができます。
23日の最大待ち時間は30分ほど。
埼玉からの観光客「とてもきれいでしたね。やっぱり青空の中、結構日差しとかも入って。机に反射した(紅葉の)写真が撮れて良かった」
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■「長安寺」外国人観光客にも人気■「長安寺」外国人観光客にも人気
箱根には、外国人観光客に特に人気の紅葉スポットがあります。
小京都「長安寺」箱根にいながら小京都のたたずまいが感じられる「長安寺」。寺の住職いわく、「ここ数年、急に外国人観光客が多く訪れるようになった」といいます。
石仏×紅葉参道をさらに奥に進むと、この寺一番の紅葉スポットがあります。一体一体、違う表情豊かな石仏と、色鮮やかな紅葉が織り成す独特の雰囲気を多くの人が訪れ、写真撮影を行っていました。
ロシア人夫婦は箱根にハネムーンで訪れたといいます。
ロシア人夫婦「11月に来たのは紅葉を見るためです。ずっと日本に来たかったです」
「とても美しいですね。これが見たくてここに来たんですよ」
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■営業終了間近でも渋滞が…友人のため黒たまご買える?■営業終了間近でも渋滞が…友人のため黒たまご買える?
渋滞は収まらず空が薄暗くなっても大涌谷の駐車場に入るための渋滞は収まらず、駐車場の門が閉まる午後4時20分でも車が入場しようと待っている状態です。
係員「営業時間終了なんです。駐車場入れません。ここで止めて結構です。その代わり午後4時40分には(車を)出してください」 駐車場終了までは…
駐車場終了の午後4時40分までの20分間であれば、その場に車を駐車していいと案内する監視員。そのため、その場に駐車して坂を自力で歩く観光客。車列は坂道を数十メートル下っても、まだまだ続いています。
大涌谷まで残り300メートルの場所から歩いて上がってきたという女性グループ。
横浜からの観光客「車がちょくちょく進むみたいなので(運転している)友達を1人(車に)残して。行きましょう」
限られた時間で、運転している友人のため、急な坂道を走って売店を目指します。
横浜からの観光客「かわいそうな気持ちでいっぱい」
「(Q.友達の分まで楽しむ?)友達が黒たまご食べたいって言っていたので…。皆入れないよりも行って黒たまごを買ってきてほしいと言われました」
「めっちゃ並んでない?」 営業終了前でも大行列
営業終了時間まぎわでも、黒たまごの売店には行列ができていました。
横浜からの観光客「買えるように頑張ります。でもなんか行けそうな気もします」
少しずつ順番が近づくなか…。
横浜からの観光客「なんか並んでてもまもなく終了しますって」
「やだよ。ここまで来たんだよ」
売店までは残り数メートルほど。
横浜からの観光客「どうするここで終わっちゃったりしたら」「あっ待って、なんか嫌な手が見えた。ここまでみたいな手が見えた」
「終わっちゃいました。4時間くらいかけてきたのに」 黒たまごは買えず…
坂道ダッシュも虚しく結局、友人に頼まれた黒たまごは買えずじまい。
横浜からの観光客「あのさー買えなかった。悲しい」
「ごめんなさい。もっと早く車を降りるべきだったね」
「上に行って並んでて、目の前で終わりました」
その後、運転している友人が迎えに来て大涌谷では何もせず帰ることになってしまいました。
■紅葉とクリスマスツリーのコラボレーション
一方、日が暮れ始めても多くの人でにぎわっていたのは「箱根ガラスの森美術館」。館内には「ヤマモミジ」や「オオモミジ」が、まさに見頃を迎えています。
今月からはクリスタル・ガラスの「クリスマスツリー」が飾られていて、紅葉とのコラボレーションが楽しめます。
紅葉とクリスマスツリーのコラボレーション辺りが暗くなると、ライトアップされたクリスマスツリーの光が紅葉を照らし、昼間とは違った表情をみせます。
埼玉からの観光客「楽しかった」
「(Q.紅葉何色が好き?)赤」
何枚も写真を撮影していたドイツ人女性は。
ドイツからの観光客「ドイツでは秋が完全に過ぎ去った後にクリスマスシーズンがやってくるけど、ここはクリスマスツリーと紅葉を一緒に楽しめるから良いコンビネーションだと思うわ」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年11月26日放送分より)
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