在日シンガポール大使館の参事官として在任中の2月に東京都内の銭湯で10代の男子生徒の裸を盗撮した疑いで警視庁が捜査している同国籍の男性(55)について、シンガポール外務省が捜査に協力するため男性を停職にしていたことが分かった。男性は4月中旬に帰国している。大使館が3日、本紙の取材に明らかにした。  元参事官の男性は盗撮の発覚時に現場に駆けつけた警察官に犯行を認めるなどしたが、署への任意同行は拒んでその場を退去していた。

警視庁(資料写真)

 外交官には受け入れ国での不逮捕特権があり、警視庁は外務省を通じての出頭要請を検討。性的姿態撮影処罰法違反や児童買春・ポルノ禁止法違反の容疑などでの書類送検も視野に捜査している。  大使館によると、シンガポール外務省は「職員に最も高い行動規範の順守と受け入れ国の法に従うよう求めており、本件を徹底調査する」と説明。「この疑惑が事実と判明した場合、円滑に調査を進めるため外交特権の放棄を行う用意もある」と捜査への協力も示唆した。 

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