世間で今、増殖しているのが「オレサマ」と呼ばれる人たちだ。
理解しがたい行動や言動に振り回される人びとは、大きなストレスを受けている。
彼ら、彼女らの正体を知ることで自分の身を守るとともに、自らが「オレサマ化」するのを防ぐための知恵と知識を、幅広く活躍する精神科医の和田秀樹さんが解説した『オレサマのトリセツ』(東京新聞)から一部を紹介する。
◆自分の非は認めず、勝ちにこだわる
「オレサマ」と呼ばれる人たちがいます。 特定の相手に対して、つねに威圧的で優越的な態度を取る人たちです。こちらが少しでも反論すると力任せにねじ伏せようとします。(写真はイメージです)
とにかく自分の非は認めず、相手を一方的に攻めようとします。自分が勝たなければ気が済まないのです。些細(ささい)なこと、つまらないことでも勝ちにこだわってその場を制圧しようとします。◆あちこちで増えていないか
いつの時代にもそういうタイプの人間はいたはずですが、いまの世の中はかつてよりはるかにオレサマ人間が増えてきたという印象がないでしょうか。 たとえば電車の中で「バッグが触れた」「肩がぶつかった」「ヘッドホンの音がうるさい」といったぐらいの理由で乗客同士のケンカが始まります。いわば「電車オレサマ」ですが、これはまさにオレサマ同士のぶつかり合いでしょう。 妻に対して徹底的な服従を強いる「亭主オレサマ」。これは昔からいましたが、世間から見えにくいというだけで、相変わらず健在のようです。昔は亭主関白で通りましたが、今の時代は真剣に離婚を考える妻がいます。2024年10月、東京都議会は全国初のカスハラ防止条例を制定した
レストランやコンビニのような接客業の現場で働く人に暴言を吐くとか、優越的な立場を見せつけるようなカスタマーハラスメント、いわゆるカスハラもオレサマ的な態度といえます。東京都やスーパーの業界団体がカスハラを防ぐ対策に乗り出しているぐらいですから。問題は深刻です。◆「部下オレサマ」に心を病む上司
さらに最近増えてきたとされるのが「部下オレサマ」です。上司に対して部下のほうが逆に嫌がらせや脅しを加える「逆パワハラ」も職場に広まってきていると聞きます。かつてとは立場が逆転してしまい、心を病んで休職に追い込まれる上司も出ています。 経営者にも、威張り散らすワンマン社長がしばしば目につきます。聞く耳を持たない経営者で、しばしば暴走して企業イメージを急降下させます。いわば「社長オレサマ」でしょう。偉くなるとオレサマ化するというのは、これだけパワハラが認知されるようになっても組織の上層部や上司は相変わらずオレサマ化しやすいということでもあります。『オレサマのトリセツ』(左)と著者の和田秀樹さん
そう考えると確かにオレサマは増えているような気もします。上を見ても下を見てもオレサマがいるし、隣にもいます。わたしたちが身近なオレサマに振り回されたり苦しめられたりすることもそれだけ増えているということです。 ▶次のページ 組織の中で連鎖するオレサマ を読む前のページ
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