23日、神戸港の沖合を航行中だったマーシャル諸島船籍の貨物船「Yiannis N.G.」と押船の「奨栄丸」が衝突しました。
この事故で「奨栄丸」が転覆して船長の田代正和さん(73)が死亡し、残る乗組員の2人は救助されました。
貨物船の乗組員21人にけがはありませんでした。
海上保安本部によりますと、転覆した「奨栄丸」は全長およそ14メートル、総トン数は19トン、貨物船は全長229メートル、総トン数は4万トン余りで
貨物船は神戸港を出てシンガポールに向けて航行中だったということです。
国の運輸安全委員会は原因を調べるため24日、事故調査官3人を現地に派遣しました。
3人は神戸海上保安部で事故の状況について説明を受けたということで、今後は双方の船の乗組員への聞き取りや、船体の傷の確認を行う予定だということです。
運輸安全委員会の北原政和船舶事故調査官は「事故により1人の命が失われていますので、今後、関係者にしっかりと話を聞き、事故原因を突き止め再発防止策を講じたい」と述べました。
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