東京都台東区の親族連続殺害事件で、殺人容疑で再逮捕された細谷健一容疑者(43)と妻志保容疑者(38)が、2018年に死亡した健一容疑者の母親と父親に、有害物質を同時期に摂取させた疑いがあることが23日、捜査関係者への取材で分かった。両親はいずれも17年9月に入院しており、警視庁浅草署捜査本部は経緯を調べる。

 母八恵子さん=当時(68)=は18年1月に、父勇さん=同(73)=は同年6月に亡くなった。2人は健一容疑者とマンションの一室で同居し、志保容疑者は別の階で生活していた。

 夫婦のパソコンやスマートフォンの解析で、17年8月から不凍液に含まれる有害物質「エチレングリコール」の購入履歴が確認された。両親は9月に入院。有害物質を摂取させられて体調が悪化した可能性がある。

 八恵子さんと勇さんは入院先でもエチレングリコールを摂取させられた疑いがある。家族間で会社経営を巡るトラブルなどがあったとみられる。両容疑者は22日、八恵子さんへの殺人容疑で再逮捕された。

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