長野県千曲市でトラックのタンクから塩酸が漏れているのが見つかりました。有毒なガスの発生の恐れがあったため、中和作業が行われ、周辺の道路は3時間半にわたって通行止めとなりました。

道路の端に白いラインができています。塩酸を中和するためにまかれた石灰です。

午前10時過ぎ、千曲市でトラックの運転手から「塩酸が漏れた」と消防に通報がありました。

積んでいた800リットルのうち半分の400リットルが周辺の国道などに漏れたということです。

近くの住民:
「煙がもくもく出ていた感じ、蒸気みたいなのが。逃げようと思って孫を連れて車で少し離れたほうがいいなと」

塩酸は濃度25%以上で有毒な塩化水素ガスが発生します。

積んでいたのは、濃度35%の塩酸だったため、警察が周辺の道路500メートルを通行止めにし、消防や県が中和作業を行いました。

約3時間半後の午後1時45分に作業が終わり、通行止めは解除されました。

けが人や体調不良を訴える人はいなかったということです。

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