石川県の能登半島北部を襲った豪雨災害から21日で2カ月。元日の能登半島地震からの復旧途上の再被災で中止を余儀なくされたイベントが約2カ月遅れで開かれ、浸水したスーパーが本格再開へ準備を進めるなど「二重被災」からの復興に向けた動きが広がっている。 多くの住宅が倒壊した珠洲市正院町で17日、地震被災者向けの仮設住宅の集会所を会場に、市民有志による「心の復興マルシェ」が開かれた。飲食店やエステサロン、ネイル店などが出店し、雨天にもかかわらず多くの住民が訪れた。 二重被災に見舞われながら営業を続けている輪島市町野町の「もとやスーパー」は、住民の交流拠点でもある。社長本谷一知さん(46)は「人と人のコミュニケーションが大事」と繰り返す。 10月、限られた商品で営業を再開。仕入れや保管の見通しも付き、生鮮食品も取り扱う本格再開を11月30日に控える。常連客の時田万里泳さん(61)は「スーパーはここしかないし、みんなにも会える」と話す。
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