内閣府などの関係省庁と民間で構成するシートベルト・チャイルドシート着用推進協議会が19日までに、チャイルドシートの使用推奨基準とする「身長140センチ未満」について、危険性が排除できないとして取りやめたことが分かった。福岡市で8月、チャイルドシートを着けずに軽乗用車に乗っていた姉妹が死亡する事故があり、推奨基準の見直しが進められていた。
警察庁は「統一的な身長基準を検討する必要がある」と指摘、道交法の改正が必要か検討する。協議会に加盟する日本自動車連盟(JAF)などは事故後、独自に基準を140センチ未満から150センチ未満に引き上げており、協議会で事務局を担う内閣府の担当者は「より安全に使用するためには150センチ未満を参考にしてほしい」としている。
道交法は6歳未満のチャイルドシートの使用を義務付けているが、身長の規定はない。低身長の子供のシートベルト使用は危険性が指摘され、姉妹の事故では妹がチャイルドシートの対象だが2人とも使用せず、シートベルトをしていた。
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