今月16日の未明、森町のJR函館線で走行していた21両編成の貨物列車のうち5両が脱線し、最後尾の車両は連結が外れて切り離されました。
JRが破断したレールや傷ついた枕木を取り替えるなど夜通しで作業を続けた結果、19日未明までに復旧作業が完了しました。
このため、JR函館線は運転の見合わせが続いていた森駅と長万部駅の間で、19日朝の始発から4日ぶりに運転を再開しました。
函館駅では午前6時すぎに出発する札幌駅行きの特急列車に乗ろうという観光客などの姿が見られました。
山口県から訪れていた女性は「きょう朝一番の列車に乗れるか不安で心配でした。運転が再開されてよかったです」と話していました。
また、札幌市に向かう予定だという函館市の女性は「運転が再開されなかったら、車で札幌に向かうしかありませんでした。冬は特にこの列車がないと札幌に行くことが難しくなるので、再開されて一安心です」と話していました。
また、森町の脱線現場付近では、特急列車や貨物列車が通常よりもスピードを落として通過していました。
JR北海道によりますと、脱線事故の影響で特急列車と普通列車104本が運休し、およそ1万9500人に影響が出たということです。
事故をめぐって、JR北海道は18日記者会見で、脱線が発生したと推定される踏切でレールに著しい腐食があり、腐食が脱線の原因の1つになった可能性が高いという見方を示しているほか、国の運輸安全委員会の調査も行われています。
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