成田空港では、ことし6月までの半年間に国際線を利用した外国人が初めて1000万人を超えるなど増加傾向が続き、大地震が発生した際の避難経路の周知など、対応が課題になっています。
成田空港会社は、大地震が発生した際の対応を確認する実践的な訓練を行う必要があるとして、航空会社やターミナル内のテナントなどに協力を呼びかけ、詳しい内容やシナリオを事前に明かさない「ブラインド訓練」を来月上旬に実施することを決めました。
訓練には航空会社のスタッフやテナントの従業員などあわせて100人ほどが参加し、外国人旅行客の避難誘導を多言語で行うほか、けが人の手当てなどを行う予定で、専門家が立ち会って対応が十分かどうかチェックするということです。
成田空港のターミナル内で「ブラインド訓練」を行うのは今回が初めてで、成田空港会社によりますと、過去には高知空港や釧路空港で実施されたものの、国内の大規模な空港では例がないということです。
成田空港会社は「訓練で課題を抽出して改善につなげ、災害対応力の向上に努めたい」としています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。