16日未明、北海道森町のJR函館線で、21両編成の貨物列車のうち5両が脱線し、最後尾の車両は連結が外れて切り離されました。

脱線は踏切で発生したとみられていますが、JR北海道は18日記者会見を開き、この部分のレールが腐食し、一部では厚さが通常の5分の1にあたる3ミリほどになっていたと明らかにしました。

JRは「今までに見たことがない腐食だ」としていて、この腐食が一因となって脱線した可能性が高いとみています。

JR北海道では目視や専用の車両を使って定期的にレールの傷を検査し、傷があった場合は超音波でさらに詳しく検査しています。

この踏切についてはことし9月に行った超音波検査で画像に乱れがありましたが、社内ルールにしたがい、目視で異常がないと判断していて、敷板を外すなどして詳しく調べることはしなかったということです。

JR北海道は脱線事故のあと、今回の現場と同様に、金属が腐食しやすい海沿いにあり、レールを設置してから30年以上がたっているといった10か所について、再度超音波で検査し、一部は敷板を外して安全を確認したということで、今後検査の範囲を広げるとしています。

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