最高裁の戸倉三郎長官は3日の憲法記念日を前に記者会見した。同性婚訴訟など性的少数者の不利益解消を求める訴えが各地で相次いでいることに関し「国民の価値観や意識の多様化が進んでいる。裁判官一人一人が広い視野を持ち、時代、時代で問題になる社会の動きに知見を深めていくことが求められている」と述べた。
開始から15年となる裁判員制度については、審理前に争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きの長期化を課題に挙げた。初公判まで時間がかかると「事件関係者の記憶の減退を招き、(公判でのやりとりを重視する)公判中心主義の審理の実体を損ないかねない」とし、克服に向けた努力が必要との考えを示した。
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