秋の味覚として、年々人気が高まっているサツマイモ。北海道旭川市ではサツマイモを新たな特産品にしようと動き出していて、地元のサツマイモを使った商品が次々誕生しています。
旭川市内の幼稚園で、毎年、この時期に行われているのが…焼き芋祭り!子どもたちが、家庭から持ち寄ったサツマイモを落ち葉などでじっくり焼いていきます。待ちに待ったそのお味は?
「おいしーよ。ほくほく、あまい。おいしーい」(園児たち)
子どもたちを笑顔にさせるサツマイモ。
札幌で先週まで開かれていた「焼き芋テラス」も大盛況。来場者は、2023年の2倍近くになる約5万8000人にのぼりました。
サツマイモ人気が高まる中、旭川市では、地元産のサツマイモを使った商品が、続々登場しています。
創業95年、旭川市の老舗菓子店の「壺屋総本店」。この時期人気のお菓子をリニューアルしました。
「サツマイモと栗をあわせたあんにシナモンを入れた生地で包み込んだ焼き菓子です」(壺屋総本店 和菓子職人 早川啓二さん)
約20年続く人気商品ですが、2023年から、サツマイモを地元旭川産の「紅はるか」に切り替えました。
「以前のサツマイモはホクホク感がメインだったんですけれども、今はやっぱり食べた感じはしっとりとした感触ということで、焼き菓子で使っていますけれども、今後は洋風のお菓子でも使っていきたい」(早川さん)
さらに、旭川市の谷口農場では地元のサツマイモを使ったある飲み物を開発しました。
「こちらが旭川産のサツマイモを使ったサツマイモラテです」(谷口農場 直売店 村井しおり店長)
11月18日から発売するさつまいもラテ。道産の牛乳と旭川産のサツマイモが30%入っています。
「さつまいもの自然な甘さと、クリーミーな牛乳とマッチしたほっこりとする優しい味わいです。さつまいもと牛乳をあわせるのは最強だなと思います」(村井店長)
「最強」と太鼓判を押すサツマイモラテ。そのお味は…。
「濃厚でさつまいもらしい優しい甘さが口いっぱいに広がっていきます」(古沢哲也記者)
このラテには、大きさの基準を満たせず出荷できないサツマイモを使用しています。
「旭川の特産品としてサツマイモを作ろうとしているのに、規格外のものがたくさん出てきてしまう中、その行き場のないサツマイモを有効活用することで、サツマイモ農家さんの収入に少しでもなるのであれば」(村井さん)
道内有数の米の産地である旭川市で、今、サツマイモを新たな特産品にしようという動きが加速しているのです。
「こちらにサツマイモが貯蔵されています」(JAあさひかわ 吉田友弘さん)
旭川市のサツマイモの出荷量は、2023年・2024年と約130トンで、3年前から大幅に増加。農協と市がサツマイモのプロジェクトチームを結成し、販路確保に動いたこともあり、ここ3年で、サツマイモの生産者も、3倍に増えています。
「さつまいものブームということもありましたので、農協としても振興を考えたというところではあります」(吉田さん)
続くさつまいもブーム。さつまいもが、旭川の新たな特産品となるか注目が集まります。
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