横田めぐみさんは、中学1年生だった1977年11月15日、新潟市で学校から帰る途中に北朝鮮に拉致され、15日で47年がたちました。

めぐみさんは、ことし還暦で10月5日には60歳の誕生日を迎えました。

16日は、めぐみさんの帰国などを願う「県民集会」が新潟市で開かれ、オンラインで参加した母親の早紀江さんは「40年以上という、あまりにも長い年月の間、ものすごく大切な問題が全く動いていきません。なんで助け出すことができないのかわからず、むなしい思いです。私たちも悲しい、苦しい人生を歩んできましたが、元気で帰って来るまでは生きていてください、みんな元気でいてくださいと、それだけを毎日お祈りしています」と話しました。

そして、めぐみさんの弟で、被害者の家族会代表を務める横田拓也さんは「日朝首脳会談が開かれなければ拉致問題は進展せず、解決しません。石破総理大臣には、具体的なスケジュールを立てて、きぜんとした外交を進めてほしいです」と訴えました。

また、北朝鮮に拉致され、22年前に帰国を果たした曽我ひとみさんは、ともに拉致され、今も帰国できずにいる母親のミヨシさんについて、「ことしの12月28日、母は93歳になります。私のそばにいてほしいです。一日も早く帰国できる日が来てくれることを、いつも心から願っています」と話しました。

今も安否が分からない拉致被害者は、政府が認定しているだけでも12人にのぼっていますが、健在な親は、88歳の早紀江さんと、有本恵子さんの父親で96歳の明弘さんの2人だけとなっていて、家族は一刻も早い救出に向けた政府の取り組みを求めています。

横田拓也さん「解決までの時間は限られる」

集会のあと、横田拓也さんは「親世代の2人は今は元気です。ただ、残念ながら高齢の方は、きょう元気でも、あした元気ではないかもしれません。解決までの時間は限られるということを日本政府、そして北朝鮮当局は、しっかり直視し真剣に受け止めてほしい」と話していました。

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