ノーベル平和賞受賞が決定した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の被爆者ら代表団が、授賞式が行われるノルウェーまでの旅費をインターネット上で募ったクラウドファンディング(CF)が、15日の開始当日に一次的な目標だった1000万円を突破した。
代表団一行は、高齢被爆者の介助をする家族6人を含めて37人。12月8~13日の日程で、実際には1500万円程度が必要と見込んでおり、12月15日の受け付け終了まで募集を続ける。
日本被団協は15日午前0時に募集を開始し、同日夕の記者会見で支援を呼び掛けた。その結果、報道を受けて一気に支援が広がり、同日午後11時すぎに1000万円に達した。支援者は約1400人に上った。
CFサイトのメッセージ欄には、「惨禍を生き抜いた生の声を世界中が聞くことのできる最後の大きな機会かもしれない」「戦争で危機的な世界情勢で、被爆者の平和への思いを伝えてください」などの書き込みが相次いだ。中には「小6です。お小遣いを寄付しました」とのコメントもあった。
日本被団協は各都道府県の被爆者団体で構成されるが、高齢化や財政難で11県では解散するなどした。政府との交渉や国連などでの証言を担う役員らも原則「手弁当」で活動しており、渡航費以上の寄付が集まった場合は今後の活動費用に充てるとしている。
CFサイトのURLはhttps://syncable.biz/campaign/7344。
開始初日に目標額に達した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のクラウドファンディング(CF)サイト(Syncableより)
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