ノーベル平和賞受賞が決定した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は15日、ノルウェーの首都オスロで12月10日に開かれる授賞式に出席する被爆者らの旅費について、クラウドファンディング(CF)で募集を開始したと発表した。目標金額は1000万円で、期間は12月15日まで。

東京都内で記者会見した浜住治郎事務局次長(78)は、「核使用の危険が高まっている中で私たちが行く意義は、絶対に核は使ってはいけないと伝えることだ。世界に向けノーモア・ヒバクシャのメッセージを発信していきたい」と協力を呼び掛けた。

授賞式では、田中熙巳代表委員(92)がスピーチし、被爆者や被爆2、3世ら計31人が代表団として出席。高齢の被爆者を介助するため家族6人も随行する。ただ、ノーベル賞委員会が旅費を負担する正式な招待は代表委員3人分のみのため、募金を決めた。

一行は12月8日に出発し、同13日帰国する。現地で証言活動も予定している。

CFサイトのURLはhttps://syncable.biz/campaign/7344。

ノーベル平和賞授賞式旅費のクラウドファンディングについて記者会見する日本被団協の浜住治郎事務局次長(右)=15日午後、東京都千代田区

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