東京・五日市警察署でカメラが捉えたのは、金のメッシュがかかった髪に口を半開きに歩く男。
「住宅の屋根が腐っている」などとうそをつき、現金52万円をだまし取ろうとした疑いで逮捕された、リフォーム業者社員の貞安瑠希容疑者（29）です。
貞安容疑者は2024年7月、あきる野市内にある女性の家を訪ねると「屋根の土台にある垂木が腐っているので、このままだと雨漏りします。リフォームが必要です」と屋根のリフォームを提案。
その後、被害者は契約を交わしてしまったといいます。
なぜ、いとも簡単に貞安容疑者を信じてしまったのでしょうか。
それは、信憑性を高めるための貞安容疑者の手口にありました。
自ら屋根に登り点検作業をしたという貞安容疑者。
その際、スマホで撮影したという、瓦がめくれ、木が腐っている屋根の写真を被害者に見せてきたのです。
しかし後日、警察が依頼した別の業者が屋根を検査したところ、「工事の必要はなく、雨漏りもしない」という診断でした。
警察の指導もあり、被害者はクーリングオフし、被害はなかったといいます。
調べに対し、貞安容疑者は「弁護士が来たら話す」と供述しているということです。
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