石川県羽咋市の気多大社は能登半島地震からの復興を祈り、被災した工房が製作した輪島塗の箸を七五三の参拝者に授与している。神職の三井比以呂さん(25)は「七五三と箸が、ずっと家族の思い出に残るものになったら」と話した。
箸を製作したのは輪島市の朝市通りに店舗を構えていた鮓井商店。3代目店主の鮓井辰也さん(72)によると、店は元日の地震で倒壊した。少しずつ仕事を再開し始めた9月、記録的豪雨で輪島市の仮工房の仕事道具や漆、金などが全て流された。
大社関係者が鮓井商店の苦境を知り、提供を依頼。朱塗りに黄金色の「気」という文字を描いた箸が出来上がった。
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