再開した刺し網漁で水揚げされた魚を選別する関係者=12日、石川県輪島市の輪島港で(星野大輔撮影)
刺し網漁は、魚の通り道に網を仕掛けて捕獲する。輪島港から出る漁船約200隻のうち、最多の60隻を占める。11日の午前7時過ぎに約20隻が沖合40~50キロに出向いた。12日午前10時半ごろから漁船が桟橋に到着。漁師やアルバイトがメバルやブリ、マダイを測量し、箱詰めしていった。例年この時期から取るタラは、今年は取引価格が安く、今月の水揚げは見送る。◆漁協職員の多くが避難 漁師自ら荷さばきも
輪島港では、漁協の多くの職員が市外に避難するなどし、漁師自身が荷さばき作業をする必要がある。そのため、漁に連日出られる見通しは立っておらず、次の出船日は未定。仮の桟橋の広さは、被災前の桟橋の半分程度で、底引き網漁などとの同時の出船が難しい。地震で海底の状況が変化したためか、取れ高は「例年の半分くらいの手応え」(漁師)という。 吉浦会長は「今年も鮮度は変わらず自信がある。輪島の魚をたくさん食べてもらって、たくさん売れてほしい」と期待を込めた。(西川侑里)記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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