仙台市の中心部を流れる広瀬川が10月、赤茶色に濁った問題で、国土交通省東北地方整備局や宮城県、市は12日、地下水が含む鉄成分が鉄さびとなり、流れ出たことが原因の可能性が高いと発表した。
広瀬川が濁ったのは10月30日。仙台市太白区向山二丁目の雨水管の辺りから下流にかけて川の水が赤っぽくなった。市下水道南管理センターが水質を検査したところ、鉄成分を検出したという。
川には鉄製の管を通じて雨水が流れ込んでおり、流れ込む先には鉄さびとみられるヘドロ状の堆積(たいせき)物がたまっていた。周辺には石炭の代用燃料「亜炭」を採掘していた跡が複数あり、ここの地下水には鉄成分が多いという。市はこの地下水の鉄成分が鉄さびとなり、雨水とともに川に流れ込んだとみている。
国交省仙台河川国道事務所によると、13日現在、濁っておらず、死んだ魚も見つかっていない。県河川課によると、下流では農業用に取水しているが、人への影響はないとみている。(岸めぐみ)
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