声優や俳優らの音声業界団体がアニメや外国映画の吹き替えに「生成AI」で作った音声を使用しないことなどを求める声明を出しました。
声優や俳優らで作る音声業界3団体の声明では「生成AI」で作った音声についてアニメや外国映画の吹き替えに使用しないこと、利用する場合には本人の許可を得ること、AIによる生成物であることを明記することを求めています。
日本俳優連合の副理事長で声優の池水通洋さんは「海外では声優たちの声を守るための法整備が進んでいるが、日本では抜本的な議論が行われず、現場の声や思いが届いていない」と危機感を強めています。
団体によりますと、「生成AI」によって声を無断使用された声優はおよそ270人に上るということです。
SNSでは声優や俳優、歌手などの声を無断使用した動画が無数に公開されていますが、AIによって生み出された音声の権利関係は曖昧(あいまい)になっています。
団体らはプラットフォーム側が野放しにしている現状にも問題があると指摘していて、今後は制作側だけでなく一般の人に向けても呼び掛けていく方針です。
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