水戸市の指定暴力団山口組系の組事務所で2022年1月、同組幹部が射殺された事件で、茨城県警は別の殺人未遂事件に関与したとして逮捕・起訴されていた指定暴力団絆会幹部の金沢成樹こと金成行容疑者(55)を、殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕・送検し、2日に発表した。
県警によると、金容疑者は22年1月17日午後1時45分ごろ、水戸市元吉田町にあった組事務所で拳銃を数発発砲し、同組幹部の男性(当時40歳)を殺害した疑いが持たれている。県警は認否を明らかにしていない。
事件を受けて水戸市は同年2月、周辺に市立小中学校があることから「安全に学校を運営する責務を有する」として、この組事務所の使用禁止を求める仮処分を水戸地裁に申請。その後、組側から土地建物を買い取るとの内容で和解が成立し、建物は解体された。
金容疑者は、長野県で20年に別の暴力団幹部の男性を拳銃で撃って重傷を負わせたとする殺人未遂容疑で警察庁指定の重要指名手配となっていたが、今年2月に長野県警に逮捕され、その後同罪で起訴されていた。茨城県警は4月25日に、金容疑者の身柄を長野県から茨城県内に移送し、事情を聴いていた。
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