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 3日からゴールデンウィーク後半となります。今年、特に混雑が目立つ観光地は京都です。国内の旅行者だけではなく、円安の影響で外国人観光客も多く訪れています。

■去年のGWよりも…「人増えてる」

 京都屈指の観光名所「嵐山」では、人がいっぱいで思うように進めないためか、車道を横断する人も。  さらに、あまりの混雑ぶりに“歩行者天国”と勘違いをする人までいました。桂川にかかる渡月橋でも多くの人が行き交い、車道にまで人があふれる状態になっています。

 ゴールデンウィークで日本人も多くいるなか、特に目立つのが外国人観光客です。

 嵐山でお店を経営する店主も驚きを隠せません。

いしかわ竹乃店 店主
「本当に外国の方たくさん来られてるし、売り上げもいいですし、ビックリもしてますし、コロナ明けてからでも本当に人が増えてきているような状態。去年のゴールデンウィークよりも(増えてる)」

 観光に来た外国人観光客は円安でお得と感じる一方、あまりの人の多さにこのような声も上がります。

フランスから来た観光客
「僕らにとってはもっと安く物が手に入るし、10ユーロ(約1600円)でとても良いものが食べられる。ただ、人がとても多く感じる。(GWでなく)別の時期に来ても良かったね」

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■初めて尽くしで大興奮!ハプニングも…

■初めて尽くしで大興奮!ハプニングも…

 こちらの外国人観光客は…。

イタリアから来た観光客
「京都は日本一の都市だね!日本が大好きだよ!」  日本へ観光に来た夫・マテオさん、妻・クラウディアさん夫妻。去年から計画を立て、念願だった初めての京都。キュウリを片手に街を満喫。すぐさま気になったお店へと立ち寄ります。

 購入したのは、キャラクターがかたどられたベビーカステラ。

クラウディアさん
「おいしい、パンケーキみたい!」  その後、店頭で配られていた試食を見て、思わず立ち止まるマテオさん。すると、初めてづくしの食べ物に興奮冷めやらぬ様子です。 クラウディアさん
「彼は試食が大好きだから、無料のものは全部試すのよ!」

 ゆったりと嵐山を楽しむ2人でしたが、ここでハプニングが起こります。

マテオさん
「(二条城はもう終わっていますね)そうなの!?分かった…どうしよう…」 クラウディアさん
「終わったのは、御所?」 マテオさん
「違うよ、二条城だ」

 時刻は午後4時、観光を楽しむあまり、行くはずだった二条城に間に合わない時間に…。

マテオさん
「ブラブラしながら(嵐山の)自然を見てます!」

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■外国人殺到“嵐山モンキー”なぜ人気?

■外国人殺到“嵐山モンキー”なぜ人気?

 嵐山にいる外国人観光客に、次の目的地を聞いてみました。

フランスから来た観光客
「モンキー」 ハンガリーから来た観光客
「モンキーパーク」 フランスから来た観光客
「モンキーパーク」  次々に出てきた言葉は“モンキー”。

 外国人観光客の後について山道を20分ほど進むと、至る所にサルの姿があります。

 実はここ、嵐山モンキーパークと呼ばれる場所で、120頭ほどの野生のニホンザルが暮らしている場所なのです。そのサルの周囲には、多くの外国人観光客がいます。  見渡してみると、一番多いのは外国人観光客。その次にサル。京都にも関わらず、日本人の姿はほとんど見当たりません。 飼育員
「ただいまから小屋の前の広場にて、おサルさんの餌(えさ)まきを行います」  餌まきの時間になると、餌を求めて集まってくるサル。それをまた撮影しようと、大勢の外国人観光客も集まります。

 ちょっぴり肩身の狭い日本人観光客は、こう話します。

名古屋から来た人
「道中もほとんど外国人の方ばかりで、日本じゃないみたいな感じがした」 京都から来た人
「以前は、ほとんどいなかったんですよ。前に何度も来てるんですけど、人いなくて。すごくゆったりできるんですけど、ここしばらくは、すごく外国人に人気の場所になってます」

 一体なぜ、こんなにも大勢の外国人観光客が訪れるのでしょうか?嵐山モンキーパークいわたやまの工藤倫史さんは、このように話します。

工藤さん
「そもそも欧米には野生のおサル、霊長類の仲間が野生で生息していないので、のびのびとした状態で見られるのが、とても魅力的みたいです」 イギリスから来た人
「屋外で放し飼いの野生サルは、見たことがなかったんだ」
「(Q.どうやってここを知ったの?)インスタグラムで!」

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■「外国人が9割」 SNSで採点が流行!?

■「外国人が9割」 SNSで採点が流行!?

 SNSで話題になっているのが、京の台所とも称される“錦市場”。海鮮や揚げ物、お酒。様々な「日本の食」の店が軒を連ねています。

 全長390メートルのアーケードはゴールデンウィーク前半、身動きが取れないほどの人で大混雑。 イスラエルからの観光客
「めちゃくちゃおいしい。(円安は)大きなプラスですよね、たくさん買い物ができますから」
「ベリーグッド、I Love酒!」 トロントからの観光客
「カンパイ!おいしい」  市場での楽しみ方は、食事だけではありません。よく見てみると、あちらこちらで写真や動画を撮っています。 トロントからの観光客
「とても人気でTikTokで(錦市場の)動画があふれています!すっごくたくさん!私もかなり見たわ」

 彼らが参考にしてきていたのは、京都の錦市場で食べたグルメを、外国人観光客が食レポするTikTok。自分たちで採点しておすすめする動画が人気だといいます。

10点中1000点も

 TikTokで「nishiki market」を検索してみると、外国人が市場の様子を紹介する動画がたくさん投稿されていました。

 こちらの動画には、1万を超えるいいね!がつきました。

 なかには、本格的な撮影を行うカップルもいます。 イギリスからの観光客
「(Q.動画撮ってるのはなぜ?)YouTubeのビデオを撮ってるの!」
「インスタとかYouTubeに毎日色んな動画を載せてるんです」

 そんな2人が撮った映像がこちら。

 SNSがきっかけで外国人観光客が多く訪れることについて、お店の人はこのように話します。 錦平野 生田芳正さん
「外国人の方が9割くらいですね。食べ歩かれてお客さん同士で当たったりしても危険ですので、必ず店内で食べてくださいとお願いしてます」

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■職人の緻密な技に感動…「とてもお買い得」

■職人の緻密な技に感動…「とてもお買い得」

 古き良き京都の趣が残る清水坂。  清水寺に続く参道で人気のスポットですが、参道は様々な国の言葉が飛び交い、異国情緒あふれる場所へと変貌していました。

 こちらは、職人が一つひとつ目の前でサイズぴったりに作ってくれるオーダーリングの店。店内の客の大半が外国人観光客で、食い入るように職人の手さばきを見つめています。

 リングをオーダーしたのは、イタリアから初めて京都に来たこちらのカップル。作業が始まると、初めて見る職人技に興味深々です。 指輪職人
「(Q.これは何をしてるんですか?)これは今模様を選んでいただいた柄と、お客様のサイズに合わせて行く作業を同時に行っているところです」 イタリアからの観光客
「これはなに?」 指輪職人
「バーナーで柔らかくして、指輪の形を作るんですよ」 イタリアからの観光客
「すごいですね!」
「本当に緻密な作業だわ」
「ザッツグレイト!サンキュー!」  店から出てきたカップルの手元を見てみると、彼氏の指にはキラリと光るリングが1つですが、よほど気に入ったのか、なんと彼女の指にはリングが3つも。お値段は全部で1万円ほどだったといいます。 イタリアからの観光客
「完成品を見て満足しています。価格も円安で、とてもお買い得だと思います」

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■陶芸教室「オーストラリアなら2倍の値段」

■陶芸教室「オーストラリアなら2倍の値段」

 ろくろ体験を楽しむ外国人観光客もいます。

 笑顔でろくろ体験を楽しむオーストラリアから来たカップル。2人で6つの食器を作りましたが…。 オーストラリアからの観光客
「5個にするわ。そのカップはやめましょう!」
「(Q.納得していますか?)平気だよ(笑)」  せっかく作った彼氏のマグカップでしたが、あっけなく彼女に却下されてしまいました。この日のろくろ体験のお値段は二人でおよそ2万6000円ですが…。 オーストラリアからの観光客
「楽しかったです、大満足です」
「円安でお得だと思いました。オーストラリアの陶芸教室なら2倍の値段がしそうだわ」

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■夕食求め…さまよう家族“満席の迷宮”

■夕食求め…さまよう家族“満席の迷宮”

肩が当たりそうなほど

 薄暗くなってきた京都。この時間になっても、四条大橋の上では行き交う人で大混雑。 さらに、普段はカップルが“等間隔”で座ることでなじみの鴨川では、肩が当たりそうなほどに多くの人が座っていました。

 夜になってにぎわいを見せていたのは先斗町。江戸時代にできた花街で、150軒ほどの飲食店が並んでいます。  「麺類か、すしを探しています」と話す、イスラエルからきた家族連れ。美しく落ち着いた街並みで、おいしいご飯に出会えると聞いて先斗町へ。しかし…。 イスラエルからの観光客
「ご飯ものはないそうです。だから探し続けましょう」 イスラエルからの観光客
「行列が…」

路地を進むこと20分…。

イスラエルからの観光客
「なかなか見つからないですね」

 通りの終わりまで来てしまいました。

イスラエルからの観光客
「(Q.この後どうする?)寝る!」
「朝、大阪から到着して何時間も歩き回ったんです。よく寝たら明日は復活しているでしょう」
「サンキュー。ありがとう〜!」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月2日放送分より)

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