野田市によりますと、先月26日、市内の江川地区にあるコウノトリのペアの巣で、2羽のヒナがいるのが観察用に設置されたカメラで確認されました。
ヒナの親は、市が7年前に放鳥したオスの「ヤマト」と、市が放鳥したコウノトリのつがいから県外で生まれたメスの「ひなた」です。
「ヤマト」は以前からこの地区に滞在することが多く、市が電柱に設けた台の上で巣作りをしていたところ、ことし2月下旬に「ひなた」がやってきて、交尾する様子が確認されました。
そして、先月18日にはヒナに餌を与えるような行動も見られていました。
野田市はこれまでに飼育したコウノトリ17羽を放鳥するなど野生への復帰に取り組んでいますが、市内の自然の中で繁殖が確認できたのは、今回が初めてだということです。
市は今後、巣の様子を見守りつつ、ヒナの性別の調査などを行うことにしていて、順調にいけば、ヒナは来月下旬にも巣立ちを迎える見込みだということです。
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