記者会見するJR西日本の長谷川一明社長(9日、兵庫県宝塚市)

兵庫県尼崎市で2005年4月、乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故を巡り、JR西日本は9日、同県宝塚市で開いた遺族らへの説明会で、2025年に完成予定の事故車両の保存施設を一般には原則非公開にすると伝えた。

長谷川一明社長は説明会後に記者会見し「事故を風化させないという意味もある。将来的な一般公開の是非は引き続き検討する」と話した。公開のあり方について、これまで遺族の間で賛否が分かれていた。

保存施設はJR西の社員研修センター(大阪府吹田市)の隣接地に整備中。同社は当初24年秋の完成を目指していたが、25年12月ごろに延期した。

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