鵜瀬柚希さんが刺殺された事件で、現場付近を調べる捜査員(2007年10月16日、兵庫県加古川市)=共同

兵庫県加古川市で2007年10月、小学2年の鵜瀬柚希さん(当時7)が刺殺された事件で、岡山県で発生した別の殺人事件で無期懲役判決が確定し服役中の男(45)が、兵庫県警の聴取に関与をほのめかす供述をしていることが6日、捜査関係者への取材で分かった。別の女児への殺人未遂容疑で近く逮捕する方針。

男は別の殺人未遂事件で服役中だった18年、岡山県津山市で04年に小学3年の女児(当時9)を刃物で刺殺したとして逮捕され、22年に岡山地裁で無期懲役の判決を受け、その後確定した。

鵜瀬さんは07年10月16日午後6時ごろ、家の近くの公園から帰宅した直後、玄関前で胸と腹を刃物で刺され、搬送先の病院で死亡した。司法解剖で失血死と判明し、兵庫県警は殺人容疑で捜査本部を設置。捜査を続けていたが目撃情報や物証が乏しく難航していた。

捜査関係者によると、女児を刃物で襲った岡山の事件との共通点などから、当時加古川市に住んでいた男が浮上。任意聴取を続けた結果、鵜瀬さん殺害への関与をほのめかしたという。

06年9月に兵庫県たつの市で小学4年だった女児が刺され重傷を負った事件への関与も示唆しており、この事件の殺人未遂容疑で近く逮捕する方針。〔共同〕

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