東京都の小池百合子知事が自身の学歴詐称疑惑に反論しました。一方、元側近は会見を開き、小池氏に頼まれ偽装工作に加担してしまったと、告発しました。
■“学歴詐称”「偽装工作に加担」元側近告発
小池百合子東京都知事「卒業証書は持っているし、証明書は随時お願いをすれば、出してくれるという性質の物」
これまでも度々取り沙汰されてきた、小池都知事の“学歴詐称疑惑”。
2020年に騒動になった際には、小池都知事が、エジプトにある国立カイロ大学の卒業証書と卒業証明書を記者会見で公開。 さらに、駐日エジプト大使館のSNSに、小池都知事の卒業を認めるカイロ大学の声明文が出されたことで事態は沈静化しました。ところが今回、カイロ大学に声明文を出してもらうよう提案したと主張する小池都知事の元側近が現れたのです。
小池都知事の元側近 小島敏郎氏「私たちは偽装工作に加担してしまったのではないかと」 告発したのは、弁護士の小島敏郎氏。小池知事とは環境大臣を務めていた時からの付き合いで、都民ファーストの会の政策担当として、小池都知事の側近でもありました。
小島氏は当時、学歴詐称疑惑が収まらないことに悩んだ小池都知事からどうすればいいか相談を受けたといいます。
小島氏「問題は小池さんが持っている卒業証明書・卒業証書。それでなかなか、問題が沈静化しないということで『カイロ大学は卒業した』という手紙でも声明でも(大学から)もらえばいいんじゃないですかと(助言した)」
このやりとりから、わずか3日後。エジプト大使館のSNSにカイロ大学の声明文が掲載されたといいます。
次のページは
■元側近の告発に小池都知事が反論■元側近の告発に小池都知事が反論
この件について、12日に小池都知事の定例会見では記者から質問が相次ぎました。
小池百合子都知事「(Q.小島氏に相談した事実はあるか?)(卒業証書など)きちっとしたものを出してもそこに対して、疑念を作られて、どうするかと対応すべきだと思っていた」
「(Q.小島氏からカイロ大学からの声明文を出した方がいいという話は?)あまり鮮明には覚えていませんね」
カイロ大学の声明文を巡る小島氏とのやり取りについては、明確な回答を避けた小池都知事。
会見で小池都知事は、卒業証書と卒業証明書のほかに、卒業を証明することはできないとして、それ以外で証明すればよいのかなどと気色ばむ場面もありました。
小池都知事「皆さんが大学卒業したってことをどうやって証明されますか?どうされますか?誰が証明するんですか?大学が証明を何度もしてきているわけで、それについて他の方が詐称とか言っているのが分からない。毎度毎度そうやって選挙のたびにこうして記事が出ることは、そもそも残念なことであります」
(「グッド!モーニング」2024年4月13日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。