野川本部長は、元生活安全部長が国家公務員法の守秘義務違反の罪に問われている事件や、警察官が逮捕された盗撮事件など一連の不祥事の対応にあたり、鹿児島県警では、組織の問題について現場の警察官が本部長に直接意見を伝える「改革推進研究会」の設置を盛り込んだ再発防止策が進められています。

一方、元生活安全部長による情報漏えい事件では、元部長が「警察官が行った犯罪行為を本部長が隠蔽しようとした」と主張したのに対し、本部長は繰り返し隠蔽を否定していて、双方の主張が対立したまま裁判が始まる前の離任となりました。

野川本部長は、今月5日付けで警察庁長官官房付に異動するのを前に、1日、会見を開きました。

会見で情報漏えい事件について「県民の中に残る疑念を在任期間中に晴らすことができず、大変申し訳なく思っている。私がどこにいても、私が説明するよりも説得力のある方法で事実が明らかになることを期待している」と述べました。

また、不祥事を受けた再発防止策について「私の反省も含めて対策に盛り込み、本部長の交代があったとしても機能する仕組みだと自負している。新たな本部長のもとで着実に実施されると認識している」と述べました。

最後に「県民に心配や迷惑をかけ、組織の信頼を損なったことに改めておわび申し上げる。反省と教訓のもとで組織一丸となって再発防止の取り組みを進める方向づけをした。時間はかかるかもしれないが見守ってほしい」と述べました。

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