栃木県那須町で焼けた夫婦の遺体が見つかった事件が、大きな動きを見せています。いわゆる“黒幕”について、どこまで捜査が進んでいるのでしょうか。テレビ朝日社会部・石出大地記者に聞きます。
■「3人の容疑者がほぼ同時に見つかる」
(Q.先月29日、佐々木光容疑者(28)が逮捕されました。そして、今月1日には姜光紀(カングァンギ)容疑者(20)と若山耀人(きらと)容疑者(20)が逮捕されました。なぜこのタイミングで、立て続けに逮捕されたのでしょうか?) 石出記者「警視庁は、平山綾拳容疑者の逮捕後の捜査から、犯行に関わったとみられる人物を佐々木容疑者・姜容疑者・若山容疑者の3人だと、先週の時点で特定していました。そして先月27日には、3人の容疑者の情報を全国の警察と共有していました」
「狙って同じタイミングで逮捕したわけではなく、3人の足取りを追い、居場所を割り出した結果、見つかったのがほぼ同じタイミングとなり、相次いでの逮捕という形になりました」
「平山容疑者が出頭してからおよそ2週間後の逮捕となりましたが、携帯電話など証拠隠滅の可能性もありました。ある捜査関係者は『スピード感を持って防犯カメラの映像や関係者の証言など客観的証拠を集め、逮捕に至った』と話していました」
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■「処理してほしいことがあると頼まれた」■「処理してほしいことがあると頼まれた」
(Q.本当に逮捕まで早かったですよね。今、取り調べも進んでいると思いますが、4人の容疑者と被害者の宝島さん夫妻の面識はあったのでしょうか?) 石出記者「1日時点の捜査では、接点はないとみられています」 (Q.いわゆる“黒幕”の存在が重要になってくると思いますが、捜査はどれだけ進んでいるのでしょうか?) 石出記者
「捜査関係者に取材すると、佐々木容疑者が『今年4月初旬に携帯に非通知で電話がかかってきて、処理してほしいことがあると頼まれた』と供述していることが新たに分かりました」
「名前など人物の特定はできておらず、1日時点で信憑性(しんぴょうせい)は定かではありませんが、もしこれが本当であれば、この電話をしてきた人物がいわゆる“黒幕”。つまり、さらなる上位の容疑者の可能性もあります。警視庁は、携帯電話の解析を進めるなど、黒幕の存在についても捜査を続けています」
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年5月1日放送)
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