大阪府警の岩下剛本部長が登壇し、暴力団排除の連携を呼びかけた(1日、大阪市天王寺区)

大阪府警と府暴力追放推進センターは1日、大阪国際交流センター(大阪市)で「暴力団追放府民大会」を開いた。

岩下剛・府警本部長は、近年の特殊詐欺などの傾向として、SNS上で集散する「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の関与を挙げ「資金の一部が暴力団に流れており、関係団体への先制的・重点的な取り締まりを進める」と強調した。

大会は今年で33回目。府民や企業関係者ら約1000人が出席した。府警によると、府内の暴力団は9月末時点で約120組織。構成員は約1260人と過去5年で半減したものの、トクリュウと共謀し犯罪に関わるケースが確認されているという。

大会には企業関係者ら約1000人が参加した(1日、大阪市天王寺区)

岩下本部長は「暴力団の壊滅には警察の取り締まりだけでなく、皆さまの理解や協力が不可欠。力を合わせて暴力団を排除する強い気持ちを持つことで初めて安全で安心な大阪になる」と連携を呼びかけた。

【関連記事】

  • ・「トクリュウ」実行役、SNS経由が4割 特殊詐欺の脅威増す
  • ・「トクリュウ」犯罪の脅威 警察捜査の大転換迫る
  • ・若者のみ込む「闇バイト」の沼 警察危機感、資金源狙う
関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。