著名人になりすましたニセの広告による被害が相次いでいる中、兵庫県では、SNSを使った投資詐欺の被害額が去年の4倍に上っていることがわかりました。

兵庫県警は1日、ことし1月から3月にかけて、SNSを使った投資詐欺が122件発生し、被害額はあわせておよそ16億7000万円にのぼると明らかにしました。

去年の同じ時期に比べ、ことしの件数はおよそ3倍になり、被害額は4倍ほどに急増。

また、著名人になりすましたSNSのニセ広告から詐欺にあったケースは全体の3割にのぼるということです。

神戸地裁では、4月25日、SNSのニセ広告の被害者4人が「フェイスブック」などを運営するメタ社の日本法人におよそ2300万円の損害賠償を求めて提訴しました。
原告らが当時の異常な精神状態を明かしました。

【詐欺被害者】「洗脳以外の何物でもないって感じなんですけども、自分はコツコツ節約をして貯めたお金で出すのもしぶるようなタイプだったんですけれども、早く振り込まなきゃと。通勤中も仕事中もどうやってお金を工面して振り込まなきゃいけないんだろうっていうような心理状態に追い込まれていったような気がします。老後のためにいろいろ工面してきたお金が全部飛んでしまったわけですから、もうショックです。1カ月ぐらい食事も喉に通らないような状況でした」

兵庫県警は「詐欺で使われやすいLINEの設定を見直すなどして、詐欺に遭わないよう注意してほしい」と呼びかけています。

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