山梨大ワイン科学研究センターが、ブドウ栽培や醸造など全工程を大学単独で行う「シン・山梨大ワインプロジェクト」を始動した。山梨大によると、ワイナリーが関わらずに大学だけで販売用のワインを造るのは全国で初めて。学生が一からつくった「真」のワインを、一般の人に味わってもらいたいとの狙いだ。 来春からの販売を目指す。 同センターは、山梨工業専門学校(現在の山梨大工学部)に1947年設置された研究所が前身。全国初の果実酒専門研究機関として、当時から山梨で盛んだったワイン造りの発展に向け、多くの醸造家を輩出してきた。 センターの学生は毎年、ブドウを栽培して学内でワインを醸造しているが、試験用で学外への持ち出しや販売が認められていない。学生がプロとして社会に出る前に、実践的な経験を積む機会が必要だと考え、プロジェクトを立ち上げた。 税務署に学内で販売用ワインを造る許可を取り、今年4月、日本固有種のブドウ「甲州」と「マスカット・ベーリーA」の栽培を開始。今秋、白と赤を1種類ずつ醸造を始める予定という。
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