小学6年と中学3年を対象に行う全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、文部科学省は29日、2025年度からパソコンを利用した試験(CBT)を本格導入する中学理科のサンプル問題を公表した。同省の統合教育情報システム「MEXCBT(メクビット)」上で閲覧できる。

サンプルは、動画を見た上で実験器具の適切な使用方法を選ぶ問題や、加熱時間と水の温度のグラフから沸騰が始まるタイミングをクリックして解答する問題など全9問。生徒に解答方式に慣れてもらう目的で公表した。

学力テストは全国の小中学生約200万人が対象。国語と算数・数学は毎年度、理科と中学英語は3年に1回程度実施される。26年度から中学英語の「聞く・話す・読む・書く」の4技能全てをCBT化し、27年度からは国語と算数・数学にも拡大する。

同省はCBT化によって解答データの収集・分析を容易にし、学校現場の指導充実につなげたい考えだ。

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