台風21号が発達しながら北上
25日(金)、マリアナ諸島付近で大型の台風21号が発生しました。きょう28日(月)にはフィリピンの東に進み、この先は発達しながら北上を続けて非常に強い勢力にまで発達して沖縄に近づく見込みです。
とくに沖縄の先島諸島はあす29日(火)から波が高くなり31日(木)〜11月1日(金)ごろが大荒れのピークで、外出が危険なほどの状況になる恐れがあります。沖縄といえども11月以降、台風が接近するのは珍しく過去20年で3回だけです。季節外れの台風による荒れた天気となります。食料や飲料水の買い出し、停電への備え、飛ばされやすいものを移動させるなど早めの対策を心掛けてください。
気象庁から28日午前9時発表の台風21号の進路図では沖縄や奄美付近を通過したあと、東寄りに進路を変えて11月2日に東シナ海で熱帯低気圧に変わる予想となっています。
さすがに11月に西日本や東日本に近づくことはないだろうと思われがちですが、可能性は0ではありません。11月に九州や四国、本州に接近するのは統計史上3回あり、直近では34年前の1990年。この時はなんと11月30日に和歌山県に上陸しています。
今年は秋になっても夏のような暑さが続いていた影響で、いまも海面水温が高く日本付近でも台風としての勢力を維持しやすい状態になっています。
さらに、世界各国の予想モデルを見ると台風または台風から変わった低気圧の雨雲が西日本や東日本に近づく予想も多くなっています。
台風の予想は日々変わっていきます。今後の予報に注意してください。
きょう28日(月)の午前中は前線の影響で東日本を中心に本降りとなりました。午後は次第に雨はやんできますので、傘の置忘れに注意してください。今週は秋雨前線が本州の太平洋側に停滞する日が多くなります。
29日(火)は再び関東から九州にまとまった雨雲がかかる見込みです。
日差しが少ない分、気温も低めで関東は今週25℃以上の夏日予想がありません。ただ湿気が多いので室内ではムシムシと感じられそうです。
今週後半は台風または低気圧が秋雨前線を刺激することにより広い範囲で雨が強まる見込みです。気象庁はすでに31日(木)から週末にかけて西日本で警報級の大雨となるとして注意を呼び掛けています。
また、低気圧のコースによっては3連休に関東から東北でも荒れた天気となる可能性があります。連休の予定は雨のパターンも考えておいた方がよさそうです。
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