衆院選は27日、投開票を迎える。年間10万人に上る「介護離職」や、子どもの小学校入学とともに共働き世帯が直面する「小1の壁」。各地で相次ぐ道路の陥没など全国のインフラも老朽化が著しい。山積する課題に政治はどう向き合うのか。

介護離職年10万人 仕事と両立支援「政治が旗振り役に」


母親を介護する女性
働きながら親族の介護をする人が増えている。団塊の世代が75歳以上になり始め、職場を支える中高年が仕事と介護の両立に悩むケースは多い。「介護離職」が年間10万人に上る長寿社会。負担軽減は政治の課題でもある。…記事を読む

「小1の壁」打ち破る政策を 学童保育空き待ち1万8000人


鈴谷小学校放課後子ども居場所事業で過ごす児童ら(17日、さいたま市)
近年注目されるのは子どもの小学校入学に伴って親が仕事と育児を両立しにくくなる「小1の壁」問題だ。放課後児童クラブ(学童保育)の空きを待つ小学生は過去最多の約1万8千人。預け先の確保や柔軟な働き方の浸透を求める有権者は多い。…記事を読む

道路陥没、3週間で3回も 老いるインフラ「保全技術」課題


高度成長期に整備されたインフラの経年劣化が全国的に課題となっている。近年は各地で水道管の破損による道路の陥没が相次ぎ、自治体は先行きに不安を抱える。効率的な保全につなげるための技術開発も求められている。…記事を読む

衆院選の投票所、人手不足で15%減 一票どう守る


ワゴン車の移動期日前投票所で投票する有権者(22日、千葉県銚子市)
貴重な一票を投じる投票所が地方を中心に減り続けている。今回の衆院選では全国4万5429カ所と最多だった24年前に比べ15%も減った。会場となる公共施設の統廃合に加え、運営を担う人員の確保も難しくなっているためだ。…記事を読む

能登の声、国政に届くか 二重被災で復興の道筋描けず


豪雨で深刻な被害を受けた輪島市浦上地区
27日投開票の衆院選では地震と記録的豪雨に見舞われた能登半島の復興を各党が訴える。二重被災の爪痕が至る所に残り、生活再建の道筋を描けない住民は多い。「住み慣れた土地で安心して暮らし続けたい」。切実な被災地の声は国政に届くのか。…記事を読む

次世代の声、政策に 将来不安「後回しにしないで」


衆院選が公示され、候補者らの演説に集まった有権者ら(15日午前、神戸市)
政権選択の選挙でもある衆院選では次世代の声にどう向き合うかも問われる。気候変動や教育支援などの活動に関わる若い有権者らは「将来への不安を後回しにしないで」と次世代の暮らしを左右する政策の議論を注視する。…記事を読む

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