福島県石川町役場の家宅捜索を終え、段ボール箱を運び出す捜査員=30日午後10時43分

 福島県石川町発注の工事で予定価格を漏らし、土木会社に落札させたとして、官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された町長塩田金次郎容疑者(76)が入札当日に予定価格の決裁をしていたことが1日、町への取材で分かった。  町によると、担当者が事前に予定価格の基になる設計価格を算出。入札当日に開かれる会議で、町長が決裁し、予定価格を決定する流れだ。今回疑いが持たれている2022年9月の町道工事の入札でも同様だった。  逮捕容疑は、土木会社側に予定価格を漏らし、落札させた疑い。  県警は4月30日、町長に加え、土木会社側の当時の社員と役員の2人も公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕し、調べている。


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