酒に酔った女性に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪で起訴された元大阪地検検事正で弁護士、北川健太郎被告(65)が、公判で起訴内容を認める方針であることが22日、関係者への取材で分かった。初公判は25日、大阪地裁で開かれる。

関係者によると、北川被告は逮捕後、「同意があると思っていた」などと容疑を否認していたが、初公判に向けた手続きが進むなかで、起訴内容を認める方針に転じたという。

起訴状などによると、北川被告は2018年9月12日深夜から13日未明までの間、大阪市内の自身の官舎で、酒に酔い抵抗できない状態の女性に性的暴行をしたとしている。

大阪高検によると、当時は検事正在職中で、被害者は部下だった。官舎で2人きりになる前には、複数人と飲食店で過ごしていたという。

大阪高検は今年に入り、女性から相談を受け被害を把握。4月に捜査を開始し、6月に逮捕。その後地検が7月に起訴していた。

北川被告は1985年、検事任官。那覇地検検事正や最高検監察指導部長、同刑事部長などを歴任し、2018年2月から19年11月まで大阪地検検事正を務めた。退官後は弁護士登録し、企業の監査役などを務めていた。

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