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 ながらスマホなど自転車の危険運転が厳罰化されるのを前に、番組は警察の取り締まりに密着取材しました。

■自転車関連の事故 3年連続で増加

 年々増加している自転車による事故。来月1日から、自転車の危険運転に対する罰則が強化され、罰金だけではなく、懲役刑が科される可能性もあります。しかし、ながら運転や一時停止違反など、交通ルールを守らない自転車ドライバーが後を絶ちません。

 大阪府吹田市で撮られたドライブレコーダーの映像です。突如、車の隙間から飛び出してきた自転車。左右の確認もせず、車道を横切っていきます。 車を運転していた男性
「当時は(自転車が)車の間から出てくるまでは気が付けずに急ブレーキになってしまった。たまたま後続車もいなかったので大丈夫ですけど、後続車もいた場合は追突されている可能性もありますね…」  警察庁によると、自転車関連の事故は3年連続で増加していて、自転車事故における違反では、スマホを見ながら運転するなどの「安全運転義務違反」が全体のおよそ7割を占めているといいます。

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■来月から自転車の違反に対する罰則強化

■来月から自転車の違反に対する罰則強化

 番組が街を取材してみると、電話をしながら自転車をこいでいる人がいます。前に人もいて危ないです。別の場所では地図を見ているのでしょうか、スマートフォンを右手に持ちながら自転車を運転しています。 街の人
「危ないもん若い子たちね。お年寄りひいちゃったり、いっぱい事故があった。飲酒の自転車より危ないよね…」

 こうした事態を受けて、来月から自転車の危険運転に対する罰則が大幅に強化されます。

 これまで、自転車運転中の「ながらスマホ」は、道交法に明文化されておらず、違反を犯しても「安全運転義務違反」として処理されていました。  しかし、来月以降はこれが明文化され、罰則もより厳しいものになり、加えて、「自転車の酒気帯び運転」が新たに罰則の対象とされます。

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■違反自転車、警察の制止を振り切り「戻ってくる」

■違反自転車、警察の制止を振り切り「戻ってくる」

 番組は、自転車の違反摘発数が“全国最多”を記録したこともある、兵庫県の自転車取り締まり現場に密着しました。すると早速…。 警官
「スマホやめてくださいね、ながら運転だめなので」 男性
「すみません」 警官
「11月1日から道路交通法改正されます。特に今のスマホ、こういうのされている人多いので、お兄さんも今(画面)見ていたんですけど、携帯をいじっているだけで、6カ月以下の懲役、10万円以下の罰金。こんなの絶対に嫌でしょう?」 男性
「はい、そうですね」 警官
「(11月)1日から厳しくなるので、気をつけてください」 男性
「気をつけます、すみません」

 自転車の違反者が減らないことについて、こんな要因もあると話します。

兵庫県警 明石警察署
佐藤晃治交通第一課長
「自転車も車両の仲間という意識をお持ちでない方がいらっしゃる」

 実際に取材を続けていると…。一時停止を無視して交差点に進入した女性。自動車と同じく、一時停止で止まらないと違反行為にあたります。

警官
「止まらなあかんやろ。それは理解しといて」 女性
「いつもやったら気を付けてるよ」 警官
「『今後気を付けて』という紙を渡したいから、それだけ付き合ってもらえる?」 女性
「(友達が)待っているのに〜」 警官
「身分証明書とか持っていますか?」

 「約束がある」と訴えつつも、警察の指導警告に渋々応じる女性。ところが、態度が急変します。

女性
「早く行かないと怒られる!約束しているのに!」 警官
「手間はかかるけど、せなあかんから、手続きとして。すぐ済むから」 女性
「絶対戻ってくる!戻ってくる!戻ってくる!ごめん!ごめん!」 警官
「あかん、あかん、ほんまにあかん!」 女性
「すぐ戻ってくるって!」

 現行の道交法では交通違反を犯しても、あくまで「指導警告」が主な対応となり、「違反行為」という意識が極めて低いのだといいます。

佐藤交通第一課長
「(来月から)厳罰化することによって警察に捕まるという意識を持っていただき、交通ルールの順守をお願いしたいです」

(「グッド!モーニング」2024年10月20日放送分より)

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