町発注工事の予定価格を町内の業者に漏らして落札させたとして、福島県警は30日、同県石川町長の塩田金次郎容疑者(76)を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の容疑で逮捕して発表した。工事を落札した町内の「志賀建設」の元社員の関根徳夫(69)、元役員の添田保雄(63)の2容疑者も公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕。県警は、3人の認否を明らかにしていない。

 県警捜査2課などによると、塩田容疑者は2022年の町道改良工事の入札で、当時同社に在籍していた関根、添田の両容疑者に予定価格を伝え、同社に工事を落札させた疑いがある。

 塩田容疑者は自民の県議を経て、18年に町長に初当選。現在2期目。同町では2006年にも当時の町長が職員採用をめぐる収賄容疑で逮捕されている。

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