岐阜県で開かれている国民文化祭。実は天皇陛下にとって思い入れのある特別なご公務だといいます。
■陛下「国民文化祭」への思いは?
現在、国民文化祭に参加されるため、岐阜県を訪問中の天皇皇后両陛下。名誉館長の俳優・竹下景子さんが出迎えました。陛下の言葉に竹下さんが笑ってしまう場面も…。
両陛下は岐阜県産の木のおもちゃを使って遊ぶ子どもたちをご覧になり、午後にかけては場所を移し、障害のある人たちの作品展へ。そこでは両陛下のお気遣いが…。
天皇陛下
「こんにちは。こちら側がいいですか?」
相手が話しやすい方向に移動し、改めて話し掛けられます。
雅子さま
「花とかお好きですか」
作者の人
「はい」
天皇陛下
「好きな花があるんですか?」
作者の人
「ひまわり」
体をかがめ、作品をじっくりご覧になる両陛下。作者と約6分間じっくりと話をされました。
皇室解説者 山下晋司さん
「国民文化祭に関しては陛下の思い入れと言いましょうか、そういうものがあると思います」
国民文化祭が陛下にとって特別な訳…。
山下晋司さん
「お代替わりに伴って、秋篠宮さまが基本的には(公務を)全部引き継がれたんですけど、国民文化祭は例外的に引き続きそのお仕事をおやりになると。その例外的っていうところに陛下のお気持ちというものが、非常に大きく入ってるだろう」
国民文化祭への出席は、陛下にとって特別な理由がありました。
国民文化祭の会場の一つ、岐阜県各務原市の航空宇宙博物館。15日午後、到着された両陛下は地元の高校生と交流されました。この国民文化祭が天皇陛下にとって特別な理由。
それは…。
山下晋司さん
「ご両親(上皇上皇后さま)から浩宮がいいのではという話があったらしい」
国民文化祭は、1986年の第1回から陛下が担当されてきた公務です。結婚後、雅子さまと初めて参加された際にはこの盛り上がり。
高齢者施設では、初々しいお二人です。この公務を本来なら令和になったタイミングで秋篠宮さまに引き継ぐはずが…。
山下晋司さん
「皇孫時代から関わってきたという思い入れもあるでしょうし、天皇としても引き続きおやりになる」
元々、天皇としての主な地方公務は「国民スポーツ大会」と「植樹祭」の2つ。平成になって「海づくり大会」を追加されたそうです。
山下晋司さん
「上皇陛下が第1回から関わってこられて、非常に大事にしてこられた式典。平成になった時に皇太子に引き継ぐのではなく、天皇としてもその海づくり大会を引き続きやりたい」
そして、現在の天皇陛下もまた若い頃から担当した国民文化祭を天皇になってからも続けられています。地方公務を大事にする理由は…。
山下晋司さん
「上皇陛下のお考えは、やはり天皇というものは行動あってこそだと。地方の色々な方とじかに会うということは、国民との信頼関係を築いていくうえで非常に重要だと。おそらく今の陛下も引き継いでおられるだろうとは思っている」
地方公務の一つ国民スポーツ大会も多くの皇族が出席される大事な公務です。15日は佳子さまが出席されました。大きなピンク色の花を頭に付け、髪をまとられています。
選手が紹介されるたびに身を乗り出して拍手を送られていました。
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