今年の飲酒運転の検挙件数が県内最多(3月時点)の福岡県警久留米署が25日夜、1時間半の検問を実施し、男性1人を酒気帯び運転の疑いで検挙した。悲惨な事故を引き起こしてきた飲酒運転について、署幹部は「絶対に許されない」と訴える。
検問は午後8時半から10時まで、久留米市津福本町の陸橋周辺であった。署員ら24人が車両を止めながら、アルコール検知器を片手に声をかけていく。開始から約15分後、若い男性の呼気から反応が出た。その後の精密検査で、罰則の重い呼気1リットルあたり0・25ミリグラムを上回るアルコールが検出され、男性は検挙された。「あー、やらかした」。道路に男性の声が響いた。
署によると、今年の久留米署管内の飲酒運転検挙件数は3月末時点で38件。前年同期比では16件増で、県内最多だ。久留米駅周辺には繁華街が広がっており、違反した人は「早く家に帰りたかった」「公共交通機関がなかった」などと話すという。
署幹部は「(飲酒運転は)絶対に捕まえるという強い思いでいる。地道に活動をやっていきたい」と力を込めた。(鳥尾祐太)
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