育児休業制度などを利用しようとした男性の24.1%が、過去5年間に勤務先で嫌がらせ「パタニティーハラスメント(パタハラ)」を受けていた。厚生労働省のアンケート調査で分かった。

管理職に限ってみると、パタハラ被害を受けた割合は33%に増えた。従業員の規模別に見ると、100~299人の組織が3割と最も多くなっている。

パタハラを受けた頻度は、「時々」(45.2%)、「何度も繰り返し」(27%)を合わせると、7割超が複数回の被害を受けている。「一度だけ」は27.8%だった。従業員の規模が99人以下の組織では、「何度も繰り返し」が42.1%で最も多くなった。

パタハラで受けた不利益の内容を複数回答で尋ねると、上司、同僚による「育休制度の利用妨害」がそれぞれ24.2%で最多だった。「継続的な嫌がらせ」(20.8%)、「不利益な配置変更」(19.2%)が続いている。

パタハラを受けて利用をあきらめた制度は、複数回答で「残業の免除など」が31.7%、続いて「育休」が25.8%だった。

調査は2024年1月、インターネットを通じて男性労働者500人を対象に実施された。

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