クレジットカードの不正利用が年々増え続けています。そんななか、ネット決済をリアルタイムで監視して、不正に立ち向かっている人たちがいます。
■5人に1人が「不正利用被害」
かっこ株式会社カスタマーサクセス 中生緑部長
「『NG』になっているところが、不正と検知した取引ということになります」
画面上に並んだ「NG」の文字。これは9日、わずか30分ほどの間にクレジットカードの不正利用として機械が検出したものです。
都内にある、かっこ株式会社は全国11万以上のインターネットサイトを対象に、消費者がクレジットカード決済した時の情報を分析し、それが不正利用でないか0.5秒以内に判定しています。 中生部長「だいたいは問題ない注文なので大半は『OK』で、時々『NG』とか『review(要確認)』があるということになります」 フィッシング詐欺や、番号総当たりによる手口などで、クレジットカードの不正利用は年々増加し、去年は被害額が初めて500億円を超えました。 試しに、8日に検知したNG件数を調べてもらうと、一日だけで5000件近くありました。直前で決済を差し止めた金額は680万円になります。
どのように不正を見分けているのでしょうか?
中生部長「共有ネガティブというルールが発動していて、他の加盟店で不正が発覚したものと同じ住所がここでも使われている。それ以外にもカード名義人のローマ字と、注文時の名字が違っているので、人のカードを使っている可能性が高いという判定がある」 他にも、メールアドレスが使い捨てのものであるや、登録された電話番号が使われていないなど、数百もの審査基準から複合的に判断しているということです。
この会社の調査では、5人に1人が「不正利用の被害に遭った」という結果も出ています。もし不正利用に気付くのが遅れると、カード会社から補償が受けられないケースもあるといいます。
中生部長「カードが不正に使われてから何カ月以内に申請という規定がある。自分のカードが利用されると自動通知がくる設定にして、明細をチェックするのが一番確実かなと思う」
(「グッド!モーニング」2024年10月10日放送分より)
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