1日午前2時5分ごろ、埼玉県所沢市の住宅に複数の男らが押し入り、住人の男性(85)を切り付け現金を奪って逃げた。県警は強盗致傷容疑などで20〜40代の男3人を逮捕した。捜査関係者によると、犯行に使われたとされる車のうち2台は、9月30日に東京都国分寺市で発生した強盗致傷事件で使われた車両と同一とみられ、警視庁などは2事件の関連を捜査している。

強盗事件に関わった男らが使用したとみられる車両(1日午後、埼玉県所沢市)=共同

また同28日に東京都練馬区の住宅で起きた強盗致傷事件との関連も調べている。

逮捕された3人のうち住所、職業不詳の自称、海藤貴志容疑者(43)は事件後に現場付近で現行犯逮捕。いずれも住所、職業不詳で自称、佐藤聖峻容疑者(24)と和佐裕夢容疑者(28)も現場付近で身柄を確保された。

逮捕容疑は、複数人と共謀し、10月1日未明、所沢市北野新町2の住宅に侵入、男性と妻(83)を粘着テープで縛り、男性を刃物のようなもので切り付け、約8万円を奪うなどした疑い。男性は左腕にけがを負ったが命に別条はない。妻も負傷した。

捜査関係者によると、逮捕された男は、秘匿性の高い通信アプリを通じて指示を受け犯行に及んだといった趣旨の供述をしている。県警はSNSなどでつながる匿名・流動型犯罪グループ(匿流)と関連があるとみている。県警は他にも関与した人物が少なくとも1人いるとみて行方を追っている。

〔共同〕

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