埼玉・所沢で高齢夫婦が襲われた1日の強盗事件。先月30日発生した東京・国分寺での強盗事件とのつながりが見えてきました。
■埼玉・所沢の高齢夫婦宅に強盗
勝手口の割れたガラス (山木翔遥アナウンサー報告)現場住宅の入り口には、『血液、指紋』と書かれた現場保存用の袋がかけられています。さらに住宅の勝手口、ドアノブの左のあたりが何かで殴られて割れたような跡が残っています。
現場は、西武池袋線小手指駅から西に700メートルほど離れた埼玉・所沢市の2階建て住宅。
午前2時すぎ、住民の男性から「ドアをたたいている音がする」という110番通報がありました。
捜査関係者によると、警察官が駆け付けると、家の中から男が出てきて逃走。警察官が100メートルほど追いかけ、1人を現行犯逮捕しました。強盗致傷の疑いです。
家の中では、85歳と83歳の夫婦が粘着テープで縛られた状態で腕にけがをしていたのです。
近隣住民「男の声が数人、集団的な声は聞こえている。(午前)1時すぎぐらいに聞いて、そうしているうちにパトカーとか来たので、これはただ事じゃないんだなと」
警察によると、複数の男が押し入って「金を出せ」と脅して縛ったうえ、刃物のようなもので切り付け、現金8万円を奪ったといいます。
(山木アナウンサー報告)玄関先には血痕が残されていて、さらにその先には赤い宝石が入っているような箱と通帳も落ちたままになっています。
捜査関係者によると、逮捕された男のほかは逃げ去りましたが、事件発生からおよそ2時間後、服に血がついているなど不審な男2人が確保されました。
近隣住民「人の足跡だと思うんですけど、けさ見たら気が付いた」
「(Q.きのう(先月30日)はあった?)ないはずなんですよ。内側に向かっているので、普通ではないなと」
逮捕された男を含め、3人とも関与をほのめかす供述をしているといいます。
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■所沢と国分寺の強盗 2つの事件につながりも■所沢と国分寺の強盗 2つの事件につながりも
住宅に男らが押し入る強盗致傷事件。先月28日には、東京・練馬区で、先月30日未明には、国分寺市でも発生しています。
1日の所沢市での事件との位置関係を見てみると、3つの現場は、すべて18キロ圏内に収まります。さらに、所沢市の事件と国分寺市の事件。2つの事件には、つながりも見えてきています。
男らが押し入った埼玉・所沢市の住宅では、勝手口のガラスが割られていました。
そして、30日未明に起きた東京・国分寺市の事件でも、やはり勝手口のガラスが割られています。
捜査関係者によると、所沢市の現場付近で、国分寺市の事件で使われたとみられる車が見つかったというのです。
(山木アナウンサー報告)午後0時5分です。きのう(先月30日)未明に起きた緊縛強盗事件の東京・国分寺市の現場から、埼玉・所沢市の現場まで向かってみます。
所沢市の現場周辺に到着しました。現在時刻は午後1時です。1時間弱、55分ほどでした。
2つの事件、つながりはあるのでしょうか。
元埼玉県警捜査1課 佐々木成三氏「匿名流動型の闇バイトにからむ広域強盗事件だと思います。侵入形態がかなり雑で、音を立ててでも早く侵入するという犯行形態は素人の手口だと思う」
「匿名流動型は(メンバーが)離散を繰り返しているので、メンバーが入れ替わった状態で犯行していることは考えられる」
「国分寺と所沢(の事件)は、もう同一の犯罪グループなのが明らか。それについては車の検証は重要なものになると思います」 この記事の写真を見る(7枚)
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