東京都内で住宅に押し入る強盗が相次いでいます。番組が容疑者の1人の父親に独自取材をしたところ、事件に至るまでにある変化が起きていたと語りました。
■闇バイトで集められ?金品を奪った疑い 練馬区
色付きのメガネを掛け、首元に入れ墨が入った男。先月30日、警視庁に強盗傷害などの疑いで送検された、坂井田翔太郎容疑者(31)です。坂井田容疑者ら5人は先月28日の未明、東京・練馬区の住宅に押し入り、50代と20代の親子にけがをさせたうえ、金品を奪った疑いが持たれています。
5人は闇バイトで集められ、互いに面識はなかったとみられます。
■「あらいざらい話して」坂井田容疑者の父親
坂井田容疑者の父親「(Q.坂井田さんのお父様ですか?)そうです」
番組は、坂井田容疑者の父親に話を聞くことができました。
坂井田容疑者の父親「気持ちが小さいやつで、本当に申し訳ございませんでした。謝ります。すみません。(息子には)知っていることは打ち明けてほしい。あらいざらい打ち明けて、ちゃんと警察に話してほしい」
父親によりますと、坂井田容疑者は青森県内の高校を卒業後に上京。力士になり相撲部屋に入っていましたが、数カ月で辞めたといいます。
坂井田容疑者の父親「(Q.最後に会ったのはいつ?)4、5年前」
「(Q.その時は何を?)運送会社で働いていたのでは」 今回の事件では、トラックで実行役を現場まで運ぶ、運転役を務めていたとみられる坂井田容疑者。父親が4年ほど前に会った時は、首元に入れ墨はなく、真面目に働いている様子だったといいます。
しかし、今年営まれた坂井田容疑者の祖父の葬式には「忙しい」と言って姿を見せず、父親が心配していた矢先に事件が起きました。
坂井田容疑者の父親「(Q.なぜ関わってしまった?)ちょっと分かりません」
「(Q.お金に困っていた?)ないですね」
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■国分寺市でも…女性を殴打し粘着テープで縛る■国分寺市でも…女性を殴打し粘着テープで縛る
未明に発生した、複数人のグループによる強盗事件。都内では、先月30日未明にも、練馬区の現場から南西におよそ20キロ離れた国分寺市の住宅で強盗事件が発生しました。
午前4時ごろ、住宅街に鳴り響いた、窓ガラスを割る音。2階で寝ていた60代の女性が物音に気付き、階段を下りたところ、玄関で男2人と鉢合わせになりました。
ハンマーのようなもので顔を殴られ、粘着テープで頭から足まで縛られました。女性の話では、犯行グループには4、5人の男がいたといいます。
男らが立ち去った後、女性は現場近くを通りかかった新聞配達員に助けを求めました。 通報した新聞配達員「女性が後ろから歩いてきて、口に粘着テープ貼られた状態でうなるように訴えかけられて。全身見える限り肌はあざまみれ。一番痛々しかったのは、左目の上に真っ青なたんこぶ」
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■2つの強盗事件 「同じ指示役」指摘も■2つの強盗事件 「同じ指示役」指摘も
練馬区と国分寺市で相次いで起きた2つの強盗事件について、専門家は関連がある可能性を指摘します。 元埼玉県警捜査1課 佐々木成三氏「同じ指示役が闇バイトを雇って、指示して実行させていることはある。この家を当日に狙ったわけではなく、家の情報を持った組織が、この家をターゲットに闇バイトを雇って強盗に入った手口」
現場から複数人が逃走していて、警視庁は行方を追っています。
(「グッド!モーニング」2024年10月1日放送分より)
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