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 豪雨に襲われた能登半島で不明者の捜索が続くなか、収穫シーズンを迎えるコメ農家にも大きな影響が出ています。

■「半分を処分」新米収穫直後 貯蔵庫に浸水

 豪雨から一週間あまり、これまでに11人が死亡し、今も4人の安否や行方が分かっていません。

 輪島市門前町では、先週の大雨の被害が道路の側道に至る所で見受けられます。

 この町で10年以上、稲作を続けている東克芳さん(73)。元日に起こった能登半島地震では、自宅が全壊し、帰省中だった娘の芳美さんを亡くしました。

 あれから半年、今度は豪雨が能登を襲いました。

東さん
「ここに6段積んであったんです。上の3段は水につからなかったので、助け出して。下2段部分の袋は、50ぐらいは処分しています」  豪雨被害に遭ったのは、収穫が終わった翌日。コメを保管していた貯蔵庫が浸水し、水に浸かったコメはカビが生えてしまったといいます。  結局、保管していたコメ120袋のうち、半分近くを処分せざるを得ませんでした。コメだけではありません。収穫に欠かせない重機も…。 東さん
「コンバインはこの端にあった。ここから100メートルほど道路に流された」  田んぼには土砂が流れ込み、来年の田植えにも不安が残ります。 東さん
「来年の春までに、これ(稲作)が果たしてできるかどうか、まだ先が全然見えないので。今どうこうって結論を出すのは、難しいかもしれません」  それでも、「この場所を離れるつもりはない」と話します。 東さん
「地震の時に娘が亡くなって、あの子がここへ帰ってきて両親と一緒に暮らすってことを聞いて、それ以降はここから脱出することは考えないようにしています」

(「グッド!モーニング」2024年9月30日放送分より)

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