東京の墨田区と港区の一部で、水道水から異臭が発生した。考えられる原因は何か。2つの地域には、ある共通点があった。
■水道水からシンナーや油の臭い
24日、身近なインフラに異変が起きた。東京の墨田区と港区で一部の住民から「水道水から異臭がする」という通報が相次いだ。 周辺住民「水道局が来て、水道水を飲まないようにと」 異臭に気付いた住民
「きのうの朝、娘も『なんかおかしい』と言いながら結局使った。油臭い感じ」
通報では、水道水からシンナーや油の臭いがしていたという。
都は異臭が確認されたため、およそ420軒の住民に対し、水道水を飲むのを控えるよう呼び掛けた。次のページは
■2地域に共通点…水道管行き止まりで滞留■2地域に共通点…水道管行き止まりで滞留
水道水に一体、何が起きたのか。水の供給ルートが異なる墨田区と港区だが、異臭が発生した2カ所では、ある共通点があった。
異臭があった2カ所は、浄水場から水が供給されるエリアの末端、いわば水道管の行き止まりだ。
そもそも給水所から各家庭などに水を届ける水道管は、地区ごとに区切られていて、その境目では別の地区に水が流れないようバルブが閉められている。その行き止まりとなった場所に水が滞留し、長期間放置されたことで、異臭を発生させたのではないかとみられている。 中央大学 理工学部山村寛教授
「水道管の端っこの水が滞留することは、全国どこにでもある。水道事業体の方が定期的に水を排水して維持管理をしています」 東京都水道局に確認したところ、今回の異臭騒ぎがあった2カ所については、滞留した水を捨てていなかったという。
水道局は今後、排水作業を拡充していくとしている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年9月26日放送分より)
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