次の衆議院選挙で日本維新の会から立候補を予定していた陣営の幹部が、偽名を使ってライバル事務所に出入りする、いわゆるスパイ行為が疑われる事態が発覚しました。
■維新候補者の元事務局長が“スパイ行為”
日本維新の会 藤田文武幹事長「スパイ行為のような形で潜り込ませていたということは考えにくい。さらに踏み越えて、彼が何をしていたか、その裏でどういうやり取りがあったか、完璧に全部把握したのかと言われると、そこまでの時間はありませんし、その至る前に本人(松井氏)が身を引くと」
それは異例の不祥事でした。
松井春樹氏(26)のXから「『事務局長』として政治活動をサポートしていたボランティアの同級生が、他の国会議員の活動に継続的に参加したことが分かりました」 問題となったのは、次の衆議院選挙で立候補を予定していた日本維新の会所属、松井春樹氏の個人事務所の元事務局長です。
名前を偽り、同じ選挙区の北神圭朗衆議院議員(57)の事務所に出入りしていました。
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■元事務局長「他陣営と接触している」 松井氏に報告■元事務局長「他陣営と接触している」 松井氏に報告
元事務局長が北神議員に接触したのは去年12月。北神議員の講演会に出席し、偽名で所属も大学生と偽ったうえで、こう話かけてきたといいます。 元事務局長「ボランティアをしたい」
それから半年間で北神事務所に30回以上出入りし、ポスター貼りなどの手伝いをしていたほか、北神議員と選挙戦略について話をしたこともありました。
実は、元事務局長は去年12月の時点で「他陣営と接触している」と松井氏に報告していたといいます。 松井事務所の元事務局長「偽名で他陣営の候補とラインを交換しており、他陣営から街宣活動に誘われている」 松井氏
「やめてくれ。リスクでしかない」
実際に元事務局長の単独行動だったのでしょうか?
松井事務所のスタッフはこう話します。
事務所の別のスタッフ「松井君の非は一切ないと思う。(男性は)コントロール不能になっていた」 北神議員は怒りをあらわにします。 北神議員
「名簿を奪われる恐れなどもあり、政党(日本維新の会)としても『総括』をしていただきたい」
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■偽名で他陣営に出入り 法律上の問題は?■偽名で他陣営に出入り 法律上の問題は?
偽名を使いライバルの選挙事務所に出入りする行為は法律上どのような問題があり得るのでしょうか? 弁護士法人プロテクトスタンス札幌事務所 大嶋拓実弁護士「管理をしているライバルの事務所の意思に反した出入りになるので、建造物侵入罪に問えると思う。そこから情報(が記載された紙媒体)など財物を盗んだとなると窃盗罪に該当する可能性」 松井氏は自身の関与を否定しましたが、責任をとって出馬とりやめと離党を申し出て、すでに受理されています。
(「グッド!モーニング」2024年9月26日放送分より)
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